『「地中海」を読む』 ウォーラーステイン、網野善彦他/藤原書店編集部編/藤原書店(99)
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- ・プロローグ 市場・資本主義・歴史(榊原英資)
- 第一部 『地中海』と私
- ・「地球史へのプレリュード」(川勝平太)
- ・「事件史と『地中海』 -国際関係史の視点から-」(中西輝政)
- ・「地中海世界とアフリカ -『地中海』第1部第3章によせて-」(川田順三)
- ・「豊穣の海、地中海 -中東、イスラーム研究の視点から-」(黒田壽郎)
- ・「文明の衝突と借用 -『地中海』第2部第6章によせて-」(山内昌之)
- ・「東南アジア史と『地中海』」(石井米雄)
- ・「新しい人類史へと誘う書 -『地中海』にふれて-」(網野善彦)
- ・「ブローデルの世界(インタビュー)」(二宮宏之)
- ・「『地中海』全巻を完訳して(インタビュー)」(浜名優美)
- 第二部 『地中海』名言集
- ・複眼的接近の魅力(石田雄) ・歴史家ブローデルの姿勢(入江隆則)
- ・<海と人間>という世界史像(川勝平太) ・「帝国の黄昏」と『地中海』(新藤栄一)
- ・知悉と驚嘆(杉山光信) ・「出来事」をどうみるか(竹岡敬温)
- ・出来事の重み(浜田道夫) ・ブローデルのあとに(福井憲彦)
- ・"名言"の宝庫(粕谷一希) ・文明 -地中海の複雑な登場人物(山内昌之)
- ・「長期持続」と「物質代謝」(山田鋭夫) ・おもいがけないアフォリズムに満ちて(米山俊直)
- ・「地中海は、山地の間にある海である」(桑田禮彰) ・「ブルジョワ階級の裏切り」(芝修身)
- ・思想としての『地中海』(渡辺一民) ・歴史意識をとり戻す解毒剤(辻井喬)
- ・内在する眼、超越する眼(宇波彰) ・日本史の読み直しと『地中海』(河野信子)
- ・江戸学、アジア学をブローデルの地球につなぐ(田中優子) ・幸福になれる場所(長尾重武)
- ・持続、あるいは変容(西川長夫) ・胸躍る「語り」(山田登世子)
- ・山が移動する(立松和平) ・歴史家、思想家そして文学者(永畑道子)
- 第三部 『地中海』道案内
- ・「世界劇場」という時空概念(阿河雄二郎) ・経済と文化(井尻千男)
- ・新しい知の枠組みを探求する(板垣雄三) ・資料の海からの歴史を再現(井出孫六)
- ・文明の生きた律動を描きだす(伊東俊太郎) ・『地中海』とレギュラシオン(井上泰夫)
- ・歴史と日常性(入江隆則) ・多様な要素のつながりあう地中海(宇波彰)
- ・ミシュレとブローデル -語りの魅力-(大野一道) ・フランス学問史の象徴(樺山紘一)
- ・ブローデルの地中海、私たちの瀬戸内海(神木哲男) ・一国史的発想を吹きとばすインスピレーションの宝庫(川勝平太)
- ・陸地史観から海洋史観へ -開かれた新しい史学の誕生-(川勝平太)
- ・『存在と無』と『地中海』の出会い -サルトルが『地中海』を読む-(桑田禮彰)
- ・『地中海』の今日的意味 -世界への視線と総合の魅力-(木村尚三郎)
- ・地中海という歴史的人物の全体史(五味文彦) ・『地中海』がさし示す「ヨーロッパ」(佐伯啓治思)
- ・民衆の日常世界への視線(杉山光信) ・地中海世界を統一把握する(鈴木董)
- ・歴史の構造と事件 -『地中海』の提示する課題-(竹岡敬温) ・明確な物語性をもつ『地中海』の魅力(二宮宏之)
- ・戦後の歴史学を一新(浜名優美) ・地理と歴史(浜名優美)
- ・「全体史」と翻訳作業(浜名優美) ・地球環境の価値と人間の営み(福井憲彦)
- ・イスラーム史から見たブローデル『地中海』(山内昌之) ・現代にも通じる文明論(山内昌之)
- ・「出来事」の歴史叙事詩(山内昌之) ・今日最も切実な知的課題を先取りする(山口昌男)
- ・文学をも震撼させる茫々たるエクリチュール(山田登世子) ・変動局面の人間、ブローデル(イマニュエル・ウォーラーステイン/浜名優美訳)
- ・『地中海』と日本(イマニュエル・ウォーラーステイン/山田鋭夫訳)
- ・知的に考えさせられる本、『地中海』(イマニュエル・ウォーラーステイン/井上泰夫訳)
- ・私にとっての『地中海』(ピエール・ブルデュー/加藤晴久訳)
- ・模範的な仕事 -レギュラシオニストが読む-(R・ボワイエ/井上泰夫訳)
- エピローグ のびゆく本 -『地中海』-(リュシアン・フェーヴル/浜田道夫訳)
- ○ 『地中海』関連書誌(浜名優美編)
- ○ フェルナン・ブローデル略年譜/初出一覧/編集後記/著者紹介