『近代言語学大系 全4巻』 紀伊国屋書店
第1巻:言語の本質

  総論(泉井久之助)
  第1章:言語活動とその機能(フレデリック・フランソワ/泉井久之助、堀井令以知訳)
      ・言語学と言語活動
      ・機能的規準
      ・コミュニケーションの機能
      ・コミュニケーション−実在の組織化と伝達−
      ・言語活動と思考
      ・コミュニケーションの機能と使用の種々性
      ・参考文献
  第2章:言語活動の一般的性格(フレデリック・フランソワ/泉井久之助、堀井令以知訳)
      ・言語活動の恣意性
      ・言語活動の声音的性格
      ・言語単位の個別不連続的性格
      ・第一分節作用(記号素への)
      ・二重の分節作用
      ・音韻論的経済
      ・第一分節作用の経済
      ・参考文献
  第3章:話の常数(ブノワ・マンデルブロ/島岡茂訳)
      ・参考文献
  第4章:音声回路(ベルティル・マルンベリ/大橋保夫訳)
      ・発音器官と言語音の産出
      ・音波
      ・音波の受信
      ・参考文献
   第5章:言語活動と論理・言語活動と思考(エリック・ビュイサンス/崎山理訳)
      ・社会的観点
      ・話し手の観点
      ・聞き手の観点
      ・結論
      ・参考文献
   第6章:記号学(ルイス・J・プリエート/佐藤信夫訳)
      ・記号行為と信号と意味
      ・状況(場面)
      ・記号行為の機構
      ・記号行為の成功と失敗
      ・記号意味部・認識の場
      ・意味の識別関与的特条
      ・二つの記号意味部の間にありうる差異の諸タイプ
      ・記号作用部
      ・信号の識別関与特条
      ・統記号
      ・統記号の分節あるいは第一の分節
      ・記号作用部の分節すなわち第二の分節
      ・そのコードの示す分節によるコードの分類
      ・代用コード−記書法−平行コード
      ・参考文献
   第7章:言語活動とコミュニケーション理論(ピエール・ギロー/島岡茂訳)
      ・コミュニケーションと情報
      ・知識と情報
      ・コード化と情報
      ・言語活動と情報
      ・ジップフ方程式の解釈
      ・言語とコード−言行為とメッセージ
      ・雑音と冗長度
      ・参考文献
  第8章:言語活動の二次的機能−文体論と韻律論−(ピエール・ギロー/島岡茂訳)
      ・修辞学と文体論
      ・文体
      ・言語活動、個人、社会
      ・詩的機能
      ・句律論的機能
      ・詩句の性質・形態・機能
      ・フランス詩句の起原
      ・フランス詩句の発展
      ・中世的詩句から古典的詩句へ
      ・古典的詩句から近代詩句へ
      ・句律的機能と顔律的機能
      ・参考文献
  第9章:言語活動の力学(アンリ・G・ショークト/矢島猷三訳)

第2巻:世界の言語

  第1章:現代世界の言語状況(ジョゼフ・ヴェルガン/堀井令以知訳)
      ・アメリカ−主要なアメリカ・インディアン語族−
      ・アフリカ
      ・アジアとオセアニア
      ・ヨーロッパ
      ・参考文献
  第2章:語概説族(ジャクリーヌ・マヌシ=ギトン/風間喜代三訳)
      ・参考文献
  第3章:印欧語族(ジャクリーヌ・マヌシ=ギトン/風間喜代三訳)
      ・音韻組織
      ・印欧語の形態論的および統辞法的特条
      ・印欧語の分析の試み
      ・印欧語と印欧語人
      ・原印欧語の方言学
      ・歴史時代における印欧諸言語の分布
      ・結論
      ・参考文献
  第4章:ハム・セム語族(ダヴィッド・コーエン/矢島文夫訳)
      ・ハム・セム諸語の領域
      ・接触および干渉
      ・ハム・セム語族の課題
      ・音韻論−アクセント・音素−
      ・意味づけの諸単位−動詞体系・接頭辞をもつ形式・人称の標識
              ・<附属状態>・数と性−
      ・辞素の構造−語根と語組織・語根の諸形態−
      ・参考文献
  第5章:ウラル語族(ロベルト・アウステルリッツ/小泉保訳)
      ・記述部−フィンランド語・エストニア語・ラップ語・モルドヴィン語
           ・チェレミス語・ペルム語もしくはズィリェーン語
           ・ヴォチャーク語・オスチャーク語・北ヴォグール語
           ・ハンガリー語mサモイェード諸語・ウラル諸語の一般類型−
      ・歴史部−音韻論・形態論・文法体系・史的遷移・標準語化・他語族との関係
      ・参考文献
  第6章:バスク(エウスカラ)・コーカサス語族(ルイス・ミチェレナ/下宮忠雄訳)
      ・言語の再構
      ・親族性と類縁性
      ・バスク語、アクィーターニヤ語およびイベリア語
      ・南コーカサス語
      ・北コーカサス語
      ・名詞の部類
      ・類型的分岐
      ・北コーカサス語と南コーカサス語
      ・コーカサス語とバスク語
      ・言語的同族性の証明
      ・バスク語(エウスカラ語)とコーカサス語との比較
      ・音韻対応
      ・語源
      ・成果のしめくくり
      ・文例
      ・参考文献
  第7章:バントゥー語とその領域(ピエール・アレクサンドル/西江雅之訳)
      ・主基準−形態統辞法的基準・語彙的基準−
      ・二次基準または副基準−形態法的基準・音韻的基準−
      ・参考文献

第3巻:言語と人間

  第1章:幼児の言語習得(エミリオ・アラルコス・リョラック/石川知子訳)
      ・幼児言語と通時態
      ・幼児の言語活動と諸言語の接触
      ・幼児の言語活動のはじまり:コミュニケーションと言語活動
      ・一塊的コミュニケーションから分節作用へ
      ・前-記号期の段階
      ・記号の出現
      ・音韻体系の獲得
      ・第一分節の習得
      ・文法的記号の獲得
      ・語彙の獲得
      ・参考文献
  第2章:失語症(アンリ・エカン/神山五郎訳)
      ・歴史
      ・臨床的な諸類型−表現性失語症・感覚性失語症・ブローカ失語症
             ・健忘症失語症・伝導失語症・諸分離型・諸分類法−
      ・解剖学的諸問題
      ・精神病理学的諸問題
      ・参考文献
  第3章:ろうあ者(ダニエル・マンダン/須賀哲夫訳)
      ・ろうあ(聾唖)
      ・診断
      ・ろうの程度
      ・ろう児の行動−感覚運動的行動・感情面の行動・社会道徳的行動−
      ・ろう児の知能
      ・しぐさ言語
      ・ろう者の身ぶり言語
      ・ろう者に対する言語教育
      ・参考文献
  第4章:単一言語使用と多言語使用(ユリエル・ワインライヒ/会津洋訳
      ・定義
      ・言語体系の接触
      ・音声面における相互干渉
      ・文法干渉
      ・語彙干渉
      ・干渉、置換および新言語誕生
      ・二言語併用者
      ・言語接触の社会・文化的基盤
      ・参考文献
  第5章:第二言語の教育と学習(ジャン=ポール・ヴィネー/山本慧一訳)
      ・遊びながら学ぶ
      ・言語学者、二言語併用者、多言語併用者
      ・人はなぜ第二言語を学ぶか
      ・方法の多様性
      ・応用言語学の要請
      ・全体観主義学派
      ・分析論者と構造論者
      ・言語比較学派
      ・サイバネティクス論者
      ・変形文法学派
      ・話しことば:音声学
      ・書きことば:正書法
      ・成果
      ・参考文献
  第6章:人間による翻訳(ジャン=ポール・ヴィネー/崎山理訳)
      ・借用
      ・なぞり(模写)
      ・直訳
      ・置換
      ・転調
      ・等価
      ・飜案
      ・参考文献
  第7章:機械による翻訳(エミール・ドラヴィネ/長尾真訳)
      ・機械への入力
      ・照合:辞書
      ・形態論的あるいは文法論的分析
      ・話の分割
      ・構文分析
      ・意味分析
      ・参考文献
  第8章:言語活動の図形的再現(エミリオ・アラルコス・リョラック/矢島文夫訳)
      ・口頭的および図形的コミュニケーション
      ・図形的コミュニケーションと書字
      ・図形的再現と言語活動
      ・図形的・言語的再現
      ・言語から独立した図形的再現
      ・書字と言語活動の諸レベル
      ・表意文字式書字
      ・記号文字式書字
      ・表音文字的書字−音節的再現・子音による再現・アルファベット式再現−
      ・音的・音素的・音韻論的図形
      ・図形論の観点から見た図形素
      ・図形素と音素の関係−単一図形素と複合図形素・単価図形素と多価図形素
                 ・音素的図形素と音韻法的機能をもつ図形素
                 ・等価の図形素・弁別的機能をもつ図形素
                 ・同形異義的図形素−
      ・正書法の雑種性
      ・新規の、あるいは近代化された正書法
      ・図形的表現と口頭的表現の相互干渉
      ・参考文献

第4巻:言語の構造

  第1章:語彙(ジャン・ペロー/矢島猷三訳)
      ・文法と語彙
      ・語彙の固有機能:語彙と意味作用
      ・語彙の文法
      ・語彙素(lexeme)と詞(lexie)
      ・語彙的対立
      ・意味的構造
      ・頻度と自由処理の可能性
      ・参考文献
  第2章:類型論(ベルナール・ポティエ/矢島猷三訳)
      ・類型論的特条の目録−非意味的要素・意味的要素−
      ・類型論的特色づけ−各言語の類型−
      ・類型論的分類−一般問題−
      ・参考文献
  第3章:系譜的親族性(ジャクリーヌ・マヌシ=ギトン/崎山理訳)
      ・原理
      ・方法−関与的相似−
      ・再構成の諸問題とその限界
      ・参考文献
  第4章:言語年代学(トマ・パンシェン/崎山理訳)
      ・リスト
      ・リストの充填
      ・リストの比較
      ・リストの保持率
      ・参考文献
  第5章:隠語(ドゥニーズ・フランソワ/田島宏訳)
      ・隠語とは何か−その歴史的社会学的性格・隠語の言語的性格−
      ・隠語の語彙−隠語創造の言語的性質−
      ・隠語と文体
      ・参考文献
  第6章:言語−方言−俚言(ジャン・フールケ/田島宏訳)
      ・直接に観察できる事実−方言的諸弁・超局地的言語−
      ・歴史的展望−方言区域・超局地言語の発生・共通語の方言化−
      ・方法と問題−方法的諸弁・共通語−
      ・参考文献
  第7章:サビール型言語(ピエール・ペレゴ/小畑明訳)
      ・参考文献
  第8章:クレオール型諸言語(ピエール・ペレゴ/小畑明訳)
      ・参考文献
  ●用語対訳表
  ●索引

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