『アルフレッド・シュッツ著作集 全4巻』
       アルフレッド・シュッツ、モーリス・ナタンソン編
/渡部光他訳/マルジュ社(1990-1998.カバ) 20000円
 第1巻:社会的現実の問題 [ I ]

    第1部:社会科学方法論
     1. 人間行為の常識的解釈と科学的解釈
       1) 序
       2) 常識的思考における思惟対象としての構成概念
       3) 常識的経験における合理的行為
       4) 社会科学における思惟対象としての構成概念
       5) 合理的行為パターンについての科学的モデル構成概念
       6) 結語
     2 社会科学における概念構成と理論構成
     3. 行為の企図の選択
       1) 行為の概念
       2) 企図の時間構造
       3) 目的動機と理由動機
       4) 空想と企図
       5) 実行可能性の基礎
       6) 懐疑と疑問視
       7) フッサールによる問題可能性と開かれた可能性
       8) 到達可能な範囲内の諸対象間での選択
       9) 諸企図間での選択
       10) ベルグソンの選択理論
       11) ライプニッツの意志作用の理論
       12) 重みの問題
       13) 要約と結び

    第二部:現象学と社会学
     1. 現象学のいくつかの主要概念
     2. 現象学と社会学
     3. 社会科学に対するフッサールの重要性
     4. シェーラーの相互主観性理論と他我の一般定立
       1) シェーラーの人間概念
       2) シェーラーの人格概念
       3) シェーラーの相互主観性理論
       4) 批判的考察
       5) 他我の一般定立とその時間構造
       6) 他我の知覚
       7) 相互主観性に関係する視界の問題
     5. サルトルの他我理論
       1) 相互主観性の問題に対する実在論と観念論の研究法に関するサルトルの批判
       2) サルトルによるフッサール、ヘーゲルおよびハイデッガー批判
       3) サルトル自身による他者存在の理論
       4) サルトルの身体理論
       5) フッサールの他者理論について
       6) サルトル自身の理論に関する批判的考察

    ○ 訳註/付録/索引

 第2巻:社会的現実の問題 [ II ]

    第三部:シンボル・現実・社会
     1. 多元的現実について
       1) 日常生活世界の現実
       2) 多くの現実とその構成
       3) 多様な空想的想像物の世界
       4) 夢の世界
       5) 科学的理論の世界
     2. 言語・言語障害および意識の組成
       1) ゴールドシュタインの言語理論
       2) 言語障害に関する哲学的解釈
       3) 関連性・類型化
     3. シンボル・現実・社会
       1) 序言
       2) 記号表示的関係とシンボル的関係の一般形式としての間接呈示
       3) 私の到達可能な範囲内の世界とその諸次元、目印と指標
       4) 相互主観的世界と間接呈示的関係:サイン
       5) 自我と社会の超越:シンボル
       6) 多元的現実について
       7) シンボルと社会
       8) 結語

    ○ 訳註/索引

 第3巻:社会理論の研究

    第一部:純粋理論
     1. 社会的世界と社会的行為理論
     2. 社会的世界の諸次元
       1) 序
       2) 直接体験の範囲内にある社会的現実
       3) 類型化の構造としての同時代者の世界
       4) 先行者の世界と歴史の問題
     3. 社会的世界における合理性の問題

    第二部:応用理論
     1. よそ者 -社会心理学的一試論
     2. 帰郷者
     3. 見識ある市民 -知識の社会的配分に関する一試論
     4. ドン・キホーテと現実の問題
     5. 音楽の共同創造過程 -社会関係の一研究
     6. モーツァルトと哲学者たち
     7. サンタヤーナ:社会と統治について
     8. 平等と社会的世界の意味構造
       1) 序
       2) 自明なものとみなされる社会的世界とその構造化
       3) 平等の概念と関連性の構造
       4) 自明視されている世界についての種々の解釈
       5) 主観的解釈と客観的解釈
     9. 責任という観念の多様性
     10. テイレシアス、あるいは未来の出来事についての知識

    ○ 訳註/索引

 第4巻:現象学的哲学の研究

     1. ウィリアム・ジェームズにおける思惟の流れの概念 -その現象学的解釈
     2. エトムント・フッサールの『イデーンII』について
     3. 現象学と社会科学の基礎づけ (エトムント・フッサール著『イデーン』第三巻)
     4. フッサールにおける超越論的相互主観性の問題
      付論 超越論的相互主観性をめぐるオイゲン・フィンクらとの討論
     5. フッサール後期哲学における類型と形相
       1) 世界とその諸対象の既知性:内的地平と外的地平
       2) 経験的類型と普遍
       3) 述語的領域における普遍的客体の構成
       4) フッサールの『危機』における類型性概念の拡大
       5) 類型と形相
       6) 若干の批判的見解
     6. 生活世界の構造
     7. マックス・シェーラーの哲学
     8. マックス・シェーラーの認識論と倫理学

    ○ 訳註/訳者あとがき-解説に代えて-(渡部光)/索引
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