『ロラン・バルト著作集 第2巻、第5巻』みすず書房(2005)/カバ帯付
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第2巻:演劇のエクリチュール 1955-1957 大野多加志訳 5200円
- [1955]
- ・「シュヴァルツヴァルトでのフォーラム -ドイツとフランスの作家たちが出会う-」
- ・「マチスそして生きるしあわせ -幸福感を与えるだけの絵画か-」
- ・「『ペスト』-疫病の年代記か孤独の小説か?-」
- ・「カミュからバルトへ反論する書簡」
- ・「子供の歴史のために -おもちゃをめぐる神話-」
- ・「現代フランス小説の小社会学 -"女性小説"と"ブルジョワ小説"-」
- ・「前衛のワクチン -バローが演出したフライの『囚人の夢』」
- ・「『マクベス』-知性的なヴィラールの演出-」
- ・「クローデルについての談話 -死去直後の追悼討論会より-」
- ・「開かれた宝庫、見出された宝 -クロード・ロワ『フランス民衆詩選』について-」
- ・「バルトからカミュへの返信 -『ペスト』をめぐってカミュの批判に再び答える-」
- ・「なぜブレヒトか? -その演劇がもたらしたもの-」
- ・「巻頭言 -『テアトル・ポピュレール』誌のブレヒト特集を総括する-」
- ・「『男は男だ』 -セローが演出したブレヒトの戯曲-」
- ・「ジャン=ルイ・バローについての対話 -『テアトル・ポピュレール』誌の女性読者に答える」
- ・「飛行中隊長、タウンゼント -マーガレット女王との恋愛関係-」
- ・「男を食う女 -ゾラの小説『ナナ』について-」
- ・「巻頭言 -サルトル『ネクラソフ』を擁護する-」
- ・「ブレヒト -『ブレヒト戯曲全集』第一巻に寄せたテクスト-」
- ・「『オイディプス王』-パスキエが演出したソフォクレスの古典-」
- ・「わたしはマルクス主義であるか? -『新NRF』誌は反動的である-」
- ・「巻頭言 -北京オペラ座のパリ公演-」
- ・「『ネクラソフ』、その批評を裁く -ブルジョワの弱点にふれる作品-」
- ・「『ジュリアス・シーザー』と『コリオレイナス』 -ニームでのシェイクスピア-」
- ・「『オイデイプス王』-オランダとギリシャの劇団による上演について-」
- ・「対話 -演劇をめぐってドニ・バブレと語る-」
- ・「『コーカサスの白墨の輪』-ブレヒト自作のパリ公演-」
- ・「舞台幕論争 -ヴェディエ『新古典派ドラマツルギーの起源と進化』の書評-」
- ・「批評の新傾向 -リシャール『文学と感覚』について-」
- ・「『ユビュ王』-ガブリエル・モネ演出によるジャリの戯曲-」
- ・「『粗忽者』あるいは新たな不測の事態 -ダニエル・ソラノによるモリエールの上演-」
- [1956]
- ・「民衆演劇の希望 -アマチュア演劇に可能性をみる-」
- ・「TNPのマリヴォー -ヴィラール演出による『愛の勝利』-
- ・「モーパッサンと不幸の物理学 -その短編の魅力-」
- ・「ジャン・デュヴィニョーの『干潮』について -ブラン演出に反論する-」
- ・「『今日』についてのノート -ヴィナヴェルの戯曲の新しさ-」
- ・「五人の舞台画家 -レジェ、クトー、ジスシア、ラビッス、ビニョン-」
- ・「演劇はたえず政治参加している -『アール』誌のアンケートへの回答-」
- ・「リヨンのベルトルト・ブレヒト -ブランションが演出した『第三帝国の恐怖と悲惨』-」
- ・「リアリズムの新たな諸問題 -独仏シンポジウムにおける講演-」
- ・「『一番の幸せ者』-ユシェット座でのラビュッシュ上演-」
- ・「『宿屋の女主人』-ヴィスコンティ演出によるゴルドーニ-」
- ・「『今日あるいは朝鮮人たち』-ブランションによる上演の批評-」
- [1957]
- ・「小説の大聖堂 -ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』について」
- ・「出会いはまた闘いでもある -パリにおける諸国民演劇祭-」
- ・「ブレヒトの『翻案』 -フランスにおける上演の意味-]
- ・「『フィガロの結婚』 -TNPによるボーマルシェの戯曲上演-」
- ・「『朝鮮人たち』について -ジッセルブレヒトの疑義に答える-」
- ・「『ぺてん師』 -ヴィラール演出のバルザックの戯曲-」
- ・「衣服の歴史と社会学 -『アナール』誌に寄せた論文-」
- ・「ブレヒト、マルクス、歴史 -ブレヒトの作品がもっている歴史性-」
- ・「コンラッドはなぜ英語を選んだのか? -文学全体に先立つもの-」
- ・「スタンダール『ローマ散歩』『チャンチ一族』への序文 -作品解説-」
- ○ 訳者あとがき「ブレヒトの徴の下に」
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第5巻:批評をめぐる試み 1964 吉村和明訳 8200円
- [1964]
- ・1971年のまえがき
- ・「事物 (オブジェ) としての世界」
- ・「対物的 (オブジェクティフ) 文学」
- ・「ボードレールの演劇」
- ・「盲目の<肝っ玉おっ母>」
- ・「ブレヒト的革命」
- ・「舞台衣装の病」
- ・「字義通りの文学」
- ・「古代をどのように上演するか」
- ・「いかなる演劇のアヴァンギャルドか?」
- ・「ブレヒト的批判の責務」
- ・「『<食欲>はわれわれを焼き尽くし...』」
- ・「最後の幸福な作家」
- ・「ロブ=グリエ派など存在しない」
- ・「文学とメタ言語」
- ・「タキトゥスと死に彩られたバロック」
- ・「『魔女』」
- ・「『地下鉄のザジ』と文学」
- ・「労働者と牧師」
- ・「カフカの返答」
- ・「ブレヒトの『母』について」
- ・「作家と著述家」
- ・「今日の文学」
- ・「両方の側から」
- ・「文学と不連続」
- ・「三面記事の構造」
- ・「ロブ=グリエに関する現状分析?」
- ・「記号に関する想像力」
- ・「構造主義的活動」
- ・「ラ・ブリュイエール」
- ・「目の隠喩」
- ・「二つの批評」
- ・「批評とは何か?」
- ・「文学と意味作用」
- ○ 訳者あとがき「バルト的批評の責務」