『プルースト全集 全18巻+別巻』 マルセル・プルースト/筑摩書房 月報函帯付
 第01巻:失われた時を求めて 第一篇 スワン家のほうへ 井上究一郎訳(1984)

     第一部 コンブレー
     第二部 スワンの恋
     第三部 土地の名、−名

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「プルースト全集に寄せて」(生島遼一)
   ○   :「想い出された時」(中山公男)
   ○   :「プルースト、日々新たなり」(菅野昭正)
   ○   :「プルーストの言葉」(浅田彰)

 第02巻:失われた時を求めて 第二篇 花咲く乙女たちのかげに(1) 井上究一郎訳(1985)

     第一部 スワン夫人をめぐって
     第二部 土地の名、−土地

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「プルーストと私」(佐藤朔)
   ○   :「文学の生れる以前」(遠山一行)
   ○   :「イリエの家」(大庭みな子)
   ○   :「知の体験の場としての『失われた時を求めて』」(西永良成)

 第03巻:失われた時を求めて 第二篇 花咲く乙女たちのかげに(2) 井上究一郎訳(1985)

     第二部 土地の名、−土地(つづき)

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「とりとめなく思い出すこと」(杉捷夫)
   ○   :「文学的伝統」(丸谷才一)
   ○   :「時制の集散花序」(野口武彦)
   ○   :「コンプレの花々抄」(後藤辰男)

 第04巻:失われた時を求めて 第三篇 ゲルマントのほう(1) 井上究一郎訳(1985)

     ・ゲルマントのほう(1)

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「コンブレイの教会」(市原豊夫)
   ○   :「アドルノの『プルースト小注』」(円子修平)
   ○   :「挑戦」(諸井誠)
   ○   :「プルーストと西脇順三郎」(牛島暁夫)

 第05巻:失われた時を求めて 第三篇 ゲルマントのほう(2) 井上究一郎訳(1985)

     ・ゲルマントのほう(2)

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「わがプルースト体験」(辻邦生)
   ○   :「プルーストとの斜めの交際」(河島英昭)
   ○   :「プルーストと宮澤賢治」(天沢退二郎)
   ○   :「プルーストを読むバルト」(松浦寿輝)

 第06巻:失われた時を求めて 第四篇 ソドムとゴモラ(1) 井上究一郎訳(1986)

     ・ソドムとゴモラ(1)
     ・ソドムとゴモラ(2)
       第一章 心情の間歇
       第二章

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「貴重な思い出」(河盛好蔵)
   ○   :「ある母思いの必死の作戦」(清水徹)
   ○   :「心の間歇」(柳谷巌)
   ○   :「プルーストとエミール・ガレ」(由水常雄)

 第07巻:失われた時を求めて 第四篇 ソドムとゴモラ(2) 井上究一郎訳(1986)

     ・ソドムとゴモラ(2)
       第二章(つづき)
       第三章
       第四章

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「思ひ出の光景」(高井有一)
   ○   :「キューバのプルースト」(鼓直)
   ○   :「楽園の時間」(大久保喬樹)
   ○   :「『ベルゴットの死』再考」(石木隆治)

 第08巻:失われた時を求めて 第五篇 囚われの女 井上究一郎訳(1987)

     囚われの女(ソドムとゴモラ 三、第一部)
     囚われの女

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「プルーストの詩『ショパン』」(清岡卓行)
   ○   :「金髪美女のえにし」(滝田文彦)
   ○   :「最大限の対応」(三木卓)
   ○   :「漱石からプルースト」(久野誠)

 第09巻:失われた時を求めて 第六篇 逃げさる女 井上究一郎訳(1988)

     逃げさる女(「消えさったアルベルチーヌ」ソドムとゴモラ 三、第二部)
     逃げさる女

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「『失われた時を求めて』に扱われた美術について」(若桑みどり)
   ○   :「スーヴニール・アントモロジック」(奥本大三郎)
   ○   :「プルーストとサン・マルコ洗礼堂の記憶」(吉田城)
   ○   :「<シック>と<エレガント>」(三木章)

 第10巻:失われた時を求めて 第七篇 見出された時 井上究一郎訳(1989)

     ・見出された時

   ○ 解説と要約(ジャン=イブ・タディエ)
   ○ 月報:「井上究一郎氏のプルースト完訳」(中村真一郎)
   ○   :「マルセルとプルースト」(モーリスパンゲ/竹内信夫訳)
   ○   :「ブラッサイの写真集のことなど」(飯島耕一)
   ○   :「プルーストの<時>」(海野弘)

 第11巻:楽しみと日々/ジャン・サントゥイユ(1) 岩崎力/鈴木道彦訳(1984)/函少傷み有

  ●『楽しみと日々』(岩崎力訳)
      序(アナトール・フランス)
      わが友ウィリー・ヒースに
    ・「シルヴァニー子爵バルダサール・シルヴァンドの死」
    ・「ヴィオラントあるいは社交生活」
    ・「イタリア喜劇断章」
    ・「ブヴァールとペキュシュの社交趣味と音楽マニア」
    ・「ド・ブレーヴ夫人の憂鬱な別荘生活」
    ・「画家と音楽家の肖像」
    ・「若い娘の告白」
    ・「晩餐会」
    ・「悔恨、時々に色を変える夢想」
    ・「嫉妬の果て」
    ・付録(プルーストが単行本に収録しなかったテキスト)

  ●『ジャン・サントゥイエ(1)』(鈴木道彦訳)
    ・序章
    ・幼年期と少年期

   ○ 解説:「『楽しみと日々』」(岩崎力)
   ○   :「『ジャン・サントゥイユ』(その一)」(鈴木道彦)
   ○ 月報:「プレ・カトランの秋」(加賀乙彦)
   ○   :「『楽しみと日々』 -思い出の書-」(窪田般彌)
   ○   :「『捨てられた』交響曲」(安藤光雄)
   ○   :「錬金術の鉛」(佐々木涼子)

 第12巻:ジャン・サントゥイユ(2) 鈴木道彦/保苅瑞穂訳(1985)

    ・イリエにて
    ・ベグ=メーユ
    ・レヴェイヨン家の人々
    ・駐屯地

   ○ 解説(鈴木道彦)
   ○ 月報:「プルースト雑感」(川村二郎)
   ○   :「プルーストとのつきあい」(渡辺一民)
   ○   :「プルースト圏からの脱出」(池澤夏樹)
   ○   :「イリエからコンブレーまで」(吉川一義)

 第13巻:ジャン・サントゥイユ(3) 保苅瑞穂訳(1985)

     ・マリの醜聞
     ・<事件>をめぐって
     ・ジャンの社交生活
     ・社交界の人間模様
     ・恋愛について
     ・ジャンの両親の晩年
     ・さまざまな断章

   ○ 解説(保苅瑞穂)
   ○ 月報:「プルーストの位置」(平井啓之)
   ○   :「変容する『空間』」(饗庭孝男)
   ○   :「時間の色はモーヴ色」(富士川義之)
   ○   :「『二つの方』というオブセッション」(徳田陽彦)

 第14巻:ラスキン論集成/ルモワーヌ事件/サント=ブーヴに反論する 岩崎力/平岡篤頼他訳(1986)

    ・訳者の序文(『アミアンの聖書』)(岩崎力訳)
    ・訳者の序文 読書について(『胡麻と百合』)(岩崎力訳)

  ●『ラスキン論・書評』(岩崎力訳)

  ●『ルモワーヌ事件』(平岡篤頼訳)

  ●『サント=ブーヴに反論する』(出口裕弘/吉川一義訳)
    ・序文草案
    ・サント=ブーヴの方法
    ・ジェラール・ド・ネルヴァル
    ・サント=ブーヴとボードレール
    ・サント=ブーヴとバルザック
    ・フロベール論に書き加えること
    ・文学と批評をめぐる覚え書

   ○ 解説(岩崎力)
   ○ 月報:「物真似の達人 -『ルモワーヌ事件』」(平岡篤頼)
   ○   :「訳者傍白」(出口裕弘)

 第15巻:文芸批評/創作の周辺/美術・社会・音楽時評/社交・肖像・書評/アンケート回答/初期作品 粟津則雄他訳(1986)

  ●『文芸批評』
    ・文体とその周辺(鈴木道彦訳)
    ・モンテスキウ礼讃(後藤辰男訳)
    ・ドーデ家の人びと(宮原信訳)
    ・文学と芸術に関する断章(保苅瑞穂訳)
    ・作家論断章(若林真訳)

  ●『創作の周辺』
    ・対話による習作(保苅瑞穂訳)
    ・創作余滴(鈴木道彦訳)
    ・自作を語る(鈴木道彦訳)

  ●『美術・社会・音楽時評』
    ・美術論(粟津則雄訳)
    ・社会時評その他(保苅瑞穂訳)
    ・音楽時評(保苅瑞穂訳)

  ●『社交・肖像』
    ・パリのサロン風景(若林真訳)
    ・肖像(若林真訳)
    ・親殺しの肖像(鈴木道彦訳)

  ●『書評・アンケート回答』
    ・書評(宮原信訳)
    ・アンケート回答(岩崎力訳)

  ●『初期作品』
    ・中学時代の作文(鈴木道彦訳)
    ・同人誌その他(鈴木道彦訳)

   ○ 解説(鈴木道彦)
   ○ 月報:「話の継ぎ穂」(杉本秀太郎)
   ○   :「文体について」(粟津則雄)
   ○   :「母と息子の物語」(工藤庸子)
   ○   :「長いあいだ、私は...」(鈴木貞美)

 第16巻:書簡(1) 1885または1886-1905年 岩崎力他訳(1989)

   ○ 解説(保苅瑞穂)
   ○ 月報:「バルザック読みとして」(寺田透)
   ○   :「ある自伝の余白に」(出淵博)
   ○   :「召使の手紙」(天野由紀子)

 第17巻:書簡(2) 1906-1913年 岩崎力他訳(1993)

   ○ 解説(保苅瑞穂)
   ○ 月報:「プルーストの一ページ」(三輪秀彦)
   ○   :「プルーストの教え」(宇波彰)
   ○   :「プティのプルースト」(三浦雅士)
   ○   :「プルーストと機械」(阿部宏慈)

 第18巻:書簡(3) 1914-1922年/補遺 岩崎力他訳(1997)

   ○ 解説(保苅瑞穂)
   ○ 月報:「メソニエの亡霊」(酒井三喜)
   ○   :「ゲルマンの方へ」(高橋英夫)
   ○   :「プルーストと音楽」(長木誠司)
   ○   :「『革命』の後日」(丹生谷貴志)

 別巻:プルースト研究/年譜 岩崎力他訳(1999)

  I . 回想と証言
    1) 『散歩』(レーナルド・アーン/吉田城訳)
    2) 『スワンの数年前のこと』(ジョルジュ・ド・ローリス/岩崎力訳)
    3) 『転換』(リュシアン・ドーデ/岩崎力訳)
    4) 『読者に』(マリー・ノードリンガー/岩崎力訳)
    5) 『マルセル・プルースト』(ジャック・リヴィエール/岩崎力訳)
    6) 『停止した時間 -「ムッシュー・プルースト」より-』(セレスト・アルバレ/三輪秀彦訳)

  II. 同時代の批評
    1) 『原稿審査報告』(ジャック・マドレーヌ/横山裕人訳)
    2) 『「スワンの家のほうへ」』(アンリ・ゲオン/横山裕人訳)
    3) 『マルセル・プルースト』(ジャック・プーランジェ/牛場暁夫訳)
    4) 『「楽しみと日々」を読み返して』(アンドレ・ジッド/横山裕人訳)
    5) 『プルーストにおける時間・距離・形 -プルースト研究へのひとつの貢献として-』(ホセ・オルテガ・イ・ガセー/岩崎力訳)
    6) 『マルセル・プルースト』(エルンスト・ロベルト・クルツィウス/圓子修平訳)
    6) 『プルーストのイメージについて』(ヴァルター・ベンヤミン/久保哲司訳)
    7) 『大聖堂の教え』(ジャン・コクトー/牛場暁夫訳)
    8) 『プルーストの美学にかんする覚書』(ラモン・フェルナンデス/徳田陽彦訳)
    9) 『「見出された時」』(バンジャマン・クレミユ/牛場暁夫訳)
    10) 『プルースト』(サミュエル・ベケット/楜澤雅子訳)

  III. 思想的アプローチ
    1) 『プルーストにおける他者』(エマニュエル・レヴィナス/合田正人訳)
    2) 『プルースト』(ジョルジュ・バタイユ/山本功訳)
    3) 『プルーストの経験』(モーリス・ブランショ/粟津則雄訳)
    4) 『狂気の現存と機能、クモ -「プルーストとシーニュ」より-』(ジル・ドゥルーズ/湯沢英彦訳)
    5) 『血まみれの窖 -「プルーストの想像の諸径路」より-』(ジョアン・テレサ・ロザスコ/川中子弘訳)
    6) 『「アッシリアふうの横顔」-隠された反ユダヤ主義(ドレフュス事件におけるリベラル派)』(アントワーヌ・コンパニョン/吉川一義訳)

  IV. 美術・文学・音楽
    1) 『親和力 フェルメールとプルースト』(ルネ・ユイグ/保苅瑞穂訳)
    2) 『終着駅としてのプルースト』(ジュリアン・グラック/湯沢英彦訳)
    3) 『セヴィニェ夫人のドストエフスキー的側面 -「プルースト 小説の哲学」より』(ヴァンサン・デコンブ/斉木眞一訳)
    4) 『マルセル・プルーストの音楽世界』(ジャン=イヴ・タディエ/原潮巳訳)

  V. 語りと構造
    1)『プルーストと四人の人物の二重の<私> - 一世界創造の小説と、精神的冒険の真実の物語』(ルイ・マルタン=ショフィエ/鈴木道彦訳)
    2) 『プルーストの登場人物たちの愛読書 -「形態と意味作用」より』(ジャン・ルーセ/徳田陽彦訳)
    3) 『プルースト的空間』(ジョルジュ・プーレ/小副川明、山路昭訳)
    4) 『「ゲルマントの方」の構造についての覚書』(ミシェル・レーモン/吉田城訳)
    5) 『物語のディスクール -「フィギュールIII」より』(ジェラール・ジュネット/和泉涼一、花輪光訳)

  VI. エクリチュールと感覚
    1) 『マルセル・プルーストの文体 -遅延要素 -「文体研究」より』(レオ・シュピッツァー/萬沢正美、吉川一義訳)
    2) 『プルーストと名前』(ロラン・バルト/花輪光訳)
    3) 『エクリチュールと性』(フィリップ・ルジューヌ/川中子弘訳)
    4) 『プルーストにおける換喩』(ジェラール・ジュネット/矢橋透訳)
    5) 『プルーストと感覚世界』(ジャン=ピエール・リシャール/吉田城訳)

  VII. 草稿からテクストへ
    1) 『マルセル・プルーストの謎めいた隠喩』(フィリップ・コルブ/石木隆治訳)
    2) 『「失われた時を求めて」冒頭部の三つの先行テクストをめぐって -「サント=ブーヴに反論する」の諸問題への新たなアプローチ-』
      (クローディーヌ・ケマール/和田章男訳)
    3) 『「囚われの女」におけるパリの物売りの声と氷菓の欲望』(ジャン・ミイ/中野知律訳)

   ○ プルースト年譜(吉田城)
   ○ 解説 作家の生命(岩崎力)
   ○ 月報:「プルーストと漫画」(大浦康介)
   ○   :「ナボコフとプルースト」(若島正)

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