『講座文明と環境』 朝倉書店/図書館廃棄本・天見返扉印ラベル・裸本
第01巻:地球と文明の周期 小泉格、安田喜憲編(1995) 1000円

  ○総論:地球環境と文明の周期性(小泉格)
  (1)『宇宙の周期性』
    1) 宇宙の歴史から何を学ぶか(松井孝典)
    2) 気候変動を支配した太陽活動(桜井邦朋)
    3) 地磁気の変動と地球環境(林田明)
    コラム:ミランコビッチ時計(新妻信明)

  (2)『深海底に記録された周期性』
    4) 日本近海の海流系は脈動していた(小泉格)
    5) 日本海堆積物のリズムが語る環境変動(多田隆治)
    6) 気候変動に周期性をもたらすものがあった
       -インド洋やオーストラリア大陸の温暖・湿潤化をもたらした海洋循環の変動-(福澤仁之/落合浩志)
    コラム:堆積物を採る -新しい堆積物採取法の開発と運用手順-(岡村眞/松岡裕美)

  (3)『火山・地震活動・風成塵の周期性』
    7) 爆発的火山活動の頻度・周期性と気候変化(町田洋)
    8) 西南日本の被害地震発生のリズム(川上紳一)
    9) 風成塵が記録する気候変動と文明(成瀬敏郎)
    コラム:電子スピン共鳴年代測定(池谷元伺)

  (4)『湖沼に記録された周期性』
    10) 有機分子が記録する環境変動を読む(西村弥亜/三田村緒佐武)
    11) 化石花粉が語る植生変遷とその周期性(三好教夫)
    12) 珪藻が語る湖の環境変遷 -珪藻分析による古環境の復元-(鹿島薫)
    コラム:湖底地形を探る(植村善博)

  (5)『同位体に記録された周期性』
    13) 氷の中の周期性(渡邉興亞/神山孝吉/藤井理行)
    14) 年輪に刻まれた太陽活動の周期性(北川浩之)

  (6)『文明興亡の周期性』
    15) 地球のリズムと文明の周期性(安田喜憲)
    コラム:人類文明に秘められた宇宙の法則(岸根卓郎)

  ○あとがき/索引

第04巻:都市と文明 金関恕、川西宏幸編(1996) 1800円

  ○総論:都市と文明(川西宏幸)

  (1)『古代都市の成立』
    1) 5000年前の気候変動と都市文明の誕生(安田喜憲)
    2) メソポタミアにおける都市文明の誕生(松本健)
    3) エジプトにおける都市文明の誕生(川西宏幸)
    4) インダス・湾岸における都市文明の誕生(後藤健)
    5) 新大陸文明の誕生(大井邦明)
    6) 中国における都市文明の誕生(杉本憲司)
    7) ブッダとシヴァの都市 -東南アジア型都市の誕生(新田栄治)
    8) 長江流域における稲作と都市文明の起源(徐朝龍)
    コラム:朝鮮における都市文明の誕生(佐藤興治)

  (2)『古代都市民の生活』
    9) 古代都市の環境問題(湯浅赳男)
    10) アコリスの都市生活(辻村純代)
    11) 古代シリア・イドリブ地区の都市生活(脇田重雄)
    12) エーゲ海の都市生活(周藤芳幸)
    13) 古代中国の都市生活 -西漢長安城の場合-(町田章)
    14) 古代日本の都市生活(山中章)
    コラム1:古代日本の都市の衛生状態(金原正明/金原正子)
    コラム2:都市の娼婦 -病めるパリ・危険な階級・精液の排水溝-(杉村和子)

  (3)『古代都市に学ぶ』
    15) 都市の類型と変容(川西宏幸)
    16) 共存の都市計画(盛岡通/近藤隆二郎)
    コラム:大運河 -京杭運河-(菅谷文則)

  ○あとがき/索引

第05巻:文明の危機 -民族移動の世紀- 安田喜憲、林俊雄編(1996) 2000円

  ○総論:文明の危機と民族移動(安田喜憲)

  (1)『西ユーラシア』
    1) 3000年前の気候移動と宗教革命(安田喜憲)
    2) 遊牧騎馬民族スキタイの侵入(林俊雄)
    3) ホメロスのみた世界(周藤芳幸)
    4) 文明史のなかのユダヤ教(吉澤五郎)
    コラム:サルマタイの西漸(雪嶋宏一)

  (2)『南アジア』
    5) 洪水と旱ばつのモンスーンアジア(吉野正敏)
    6) インダス文明 -その盛衰の道-(徐朝龍)
    7) 南アジア "暗黒時代" の解明-紀元前1000年代のダイナミクス-(小西正捷/近藤英夫)
    8) 東南アジア的世界成立のプロローグ -紀元前2000年前後の大陸部東南アジアの変動-(西村昌也)

  (3)『東アジア』
    9) 極東の植生と環境の変動(守田益宗)
    10) 言語からみた東アジアの民族移動(諏訪哲郎)
    11) 良渚文化の滅亡と「越」的世界の形成(中村慎一)
    12) 中国的宇宙観の出現(平勢隆郎)
    コラム1:突厥(片山章雄)
    コラム2:あぶみの起源(菅谷文則)

  (4)『日本』
    13) 縄文晩期に消えた内湾と現れた低湿地(松岡数充)
    14) 日本の稲作の始まり(外山秀一)
    15) ソバ栽培の起源と伝播(山田悟郎)
    16) 稲作の伝播と日本神話の変容(小林道憲)
    コラム:埋積浅谷(高橋学)

  ○あとがき/索引

第12巻:文化遺産の保存と環境 石澤良昭編(1995) 1000円

  ○総論:アジアの文化遺産と国際協力(石澤良昭)

  (1)『危機に瀕する文化遺産』
    1) 密林に花咲いたアンコール文明 -カンボジア内戦下のアンコール遺跡調査手帳-(石澤良昭)
    2) 石と土のピラミッド神殿 -メソアメリカの都市遺跡の発掘と保存-(大井邦明)
    3) 雨で崩れる敦煌莫高窟(西浦忠輝)
    4) チャンパが危ない(重枝豊)
    5) モエンジョ=ダロ -崩れゆく最古の計画都市-(小西正捷)
    コラム:温帯アジアの建築と熱帯アジアの建築 -朝鮮建築とクメール建築の空間構成と環境-(片桐正夫)

  (2)『文化遺産の保存とハイテク』
    6) 遺物の保存とハイテク(沢田正昭)
    7) アンコール遺跡の大地(盛合禧夫)
    コラム1:アンコール遺跡と環境保全(ラオ・キム・リァン)
    コラム2:ラパヌイ(イースター島)のモアイを掘る(猪熊兼勝)

  (3)『文化遺産の保存と観光開発』
    8) 文化遺産保存のマスタープラン(遠藤宣雄)
    9) 文化遺産の保存と国際協力(河野靖)
    10) 文化遺産の保全と観光開発(宮川朝一)
    コラム:アスワン・ハイダムの教訓 -文明の発展と文化遺産-(湯浅赳男)

  (4)『文化遺産と文明形成の背景』
    11) クメール建築誕生の背景(上野邦一)
    12) クメールの美意識と自然観(浅井和春)
    13) メソアメリカ文明と自然観(高山智博)

  (5)『文化遺産保存と国際協力』
    14) 世界遺産条約 -文化遺産からみたそのしくみと日本の課題-(益田兼房)
    15) 救うのは遺跡か人間か?(坪井善明)
    コラム:法は歴史的文化環境を守れるか(酒井幸)

  ○あとがき/索引

第13巻:宗教と文明 山折哲雄、中西進編(1996) 2800円

  ○総論1:宗教と文明(山折哲雄)
  ○総論2:宗教の大地(中西進)

  (1)『古代文明と宗教』
    1) 日本の蛇進行 -「見立て」と巨木信仰-(吉野裕子)
    2) マヤとアステカの宗教(高山智博)
    3) 古代イスラエルの宗教(小川英雄)
    4) 巡礼と文明の回廊(吉澤五郎)

  (2)『風土と宗教』
    5) 無常感と文明(久野昭)
    6) 東西の風土と宗教(安田喜憲)
    7) 日本仏教における自然 -自然解釈の可能性について-(立川武蔵)
    8) マライシアの心 -意識と行為種子-(古川久雄)

  (3)『現代文明と宗教』
    9) 宗教を忘れた文明(梅原猛)
    10) 東西の生命主義 -20世紀初頭の脱近代思想-(鈴木卓美)
    11) 神殺しの文明(島田裕巳)
    コラム:生命主義思想の現在 -田中美津の場合-(森岡正博)

  ○あとがき/索引

第14巻:環境倫理と環境教育 伊東俊太郎編(1996) 1200円

  ○総論:現代文明と環境問題(伊東俊太郎)

  (1)『環境思想の潮流』
    1) 環境倫理学の成立(加藤尚武)
    2) 自然保護思想の成立 -ヴィルダネスの概念をめぐって-(鬼頭秀一)
    3) ディープエコロジーの環境哲学 -その意義と限界-(森岡正博)
    4) 環境問題はわれらに何を語りかけているか(池田善昭)

  (2)『近代科学と環境問題』
    5) 「森=迷宮」的自然観と環境科学(金子務)
    6) システム哲学と環境概念(河本英夫)
    コラム:東欧の壁をこじ開けた市民運動(石弘之)

  (3)『環境問題と環境教育』
    7) 生態学からみた環境教育(沼田眞)
    8) 環境教育の現状と問題(鈴木善次)
    9) 森林観の変遷と環境意識(赤坂信)

  (4)『西洋の文脈を離れて』
    10) 朱熹の環境哲学(桑子敏雄)
    11) 第三世界のエコロジー思想(戸田清)
    コラム:アニミズム論の闇と光(鎌田東二)

  ○あとがき/索引

第15巻:新たな文明の創造 梅原猛編(1996) 2800円

  ○総論:地球と人類を救う東方思想と文明(梅原猛)

  (1)『文明史の視点』
    1) 文明の転換と自然観の変貌(伊東俊太郎)
    2) 母なる大地と文明の再生(小林道憲)
    3) 森のコスモロジー -宮沢賢治と森の思想-(鎌田東二)
    コラム:魔女の叫び(久野昭)

  (2)『近代性の批判』
    4) 適応という名の神話(光田重幸)
    5) 崩壊する近代科学の神話(原田憲一)
    6) 物、魂との新しい深層心理学的関係(河合俊雄)
    7) デカルト哲学の問題性(安藤正人)
    8) まなざしの行方 -権力のテクノロジーの近代-(中路正恒)
    コラム:比較文明学と環境問題(神川正彦)

  (3)『新しい地平 -さまざまな試論-』
    9) マニミズムの世界 -無数のカミ・無数の主語・無数の中心-(岩田慶治)
    10) 感覚の技法 -メディアと身体-(鷲田清一)
    11) 山の位相 -魔所とアジールのはざまに-(赤坂憲雄)
    12) 身体としての聖地(梅原賢一郎)
    13) 「飢餓」について -2つの立場-(山折哲雄)
    14) 文明の縄文化・文明のヘレニズム化が人類を救う(安田喜憲)

  ○あとがき/索引
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